神田明神下 料亭 新開花 2009年5月23日

ずいぶん古い建物で

まるでわたしが昔下宿していた建物のようだ

耐震性能などたぶん不足していると思う

玄関ではお香が焚かれていて大変にわたしの好みである

たたきには水がきれいにまかれている

食事を運んでくれる人はみんな和服でこれもわたしの好みである

今日連れて行ってくれた先輩は難しい話で相手とあれこれ

ひたすら人脈の確認で適任者を探している

わたしは何となく隣で食事に集中していた

徹底的に薄味

中には魚に抹茶で味付けしてあるものもある

塩味が苦手のわたしにはとてもうれしい

そうなると素材をどのようにして確保するかが大変だと思う

多分個人的なルートがあるのだと思う

こんな場合は食器も大切な要素で

これにも工夫があった

箸は竹でできていて

お持ち帰りに包んでくれた

細くて繊細な箸

似たようなのが家にあるから

同じようなところで作ったものかも知れない

帰りには職人さんのような感じの人が無言でお辞儀をしていた

無口な職人というものはやはりわたしのあこがれである

たくさんしゃべっていいことはなかった

家に帰っても衣服にお香の香りが残っている

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